VLOOKUPは「辞書で単語を引く」のと同じ。商品コードから商品名を探す、これだけです。
必要な道具
Excel(Microsoft 365またはOffice) / 練習用データ
VLOOKUPとは
辞書引きと同じ – 辞書で「りんご」を引くと「apple」が見つかります。VLOOKUPも同じ仕組みです。
4つの引数 – =VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
たった1つの例で理解
状況 – A列に商品コード、B列に商品名、C列に価格が入っています。
| A列(商品コード) | B列(商品名) | C列(価格) |
| 001 | りんご | 100円 |
| 002 | みかん | 80円 |
| 003 | バナナ | 120円 |
やりたいこと – 商品コード「002」の商品名を自動で表示したい
式 – =VLOOKUP(“002”, A:C, 2, FALSE)
結果 – 「みかん」と表示されます
4つの引数の意味
- 検索値(”002″) – 探したい商品コード
- 範囲(A:C) – データが入っている範囲。A列〜C列
- 列番号(2) – 表示したい列。B列(商品名)は左から2列目なので「2」
- 検索方法(FALSE) – 完全一致で探す。常にFALSEでOK
手順
- データを用意する – A列に検索キー(商品コード)、B列以降にデータを入力
- 式を書く – =VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE)
- 検索値を変える – 検索値を「001」に変えると「りんご」、「003」に変えると「バナナ」と表示されます
Tips
- 左端が検索キー – VLOOKUPは必ず左端の列(A列)を検索します。検索キーは常に一番左に配置しましょう。
- FALSEは常に使う – TRUEは近似値検索で使いません。常にFALSEでOKです。
- エラー対策 – =IFERROR(VLOOKUP(…), “見つかりません”) でエラー時のメッセージを表示できます。
- 絶対参照を使う – 範囲は $A:$C と絶対参照にすると、式をコピーしても範囲が変わりません。
まとめ
VLOOKUPは辞書引きと同じ。商品コードから商品名を探すだけ。4つの引数は「検索値」「範囲」「列番号」「FALSE」。ポイントは「左端が検索キー」「FALSEは常に使う」「絶対参照」「エラー対策」。この1つの例で実務の8割がカバーできます。
注意事項
検索キーは必ず左端 / FALSEで完全一致検索 / 範囲は絶対参照($A:$C) / エラー対策にIFERRORを使う